【ヒュッテ大槍】山小屋の方との対談

【ヒュッテ大槍】山小屋の方との対談

今回は、ヒュッテ大槍の山小屋の方との対談です。

将来的には山小屋勤務をしたい私にとって、とても魅力的な時間となりました。

モモ
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さっそく詳しくお話していこうと思います。

対談場所

同じ山と渓を愛するものとして、設定した場所は松本市安曇にある「Alpine Cafe 満寿屋

江戸時代(文政12年)194年前の土蔵をセルフリノベーションした山岳カフェで、松本市・上高地クラッシックルート徳本峠入口(島々宿)にある小さな蔵です。

モモ
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隠れ家的な静けさと安寧を提供してくれる魅力的なカフェでした。

ヒュッテ大槍とは

ヒュッテ大槍は、槍ヶ岳を間近に望む絶好のロケーションにある山小屋です。

標高2,884mの位置にあり、槍ヶ岳の美しい姿を360度のパノラマで楽しむことが可能。

モモ
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特に夕暮れ時には、槍ヶ岳の尖った峰が黄金色に染まり、まるで絵画のような美しさが広がります。

山小屋自体も、登山者にとって必要な設備が整い、心地よい休息の場を提供してくれるのが事実。

特に静かな山の夜空を見上げると、星々がきらめき、日常の喧騒を忘れるひとときが味わえます。

モモ
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登山の拠点としてだけでなく、自然の壮大さを感じながら心を落ち着ける場所として、訪れる価値が十分にあるということです。

山小屋で働いてよかったこと

様々な山小屋を長年歴任しているベテランの山師であるA氏(仮称)との対談は、思わず身を乗り出して聞き入ってしまうほどでした。

・山にずっといることで見られる景色がある
・色んな価値観や人生観を持つ人と出会える
・本当に必要なものは少ないと気付く

モモ
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人生観やストア派の考え方など、魅力的な内容の中から抜粋していきます。

山にずっといることで見られる景色がある

長期だと4月~11月まで山小屋にいるということは、多くの景色を目に焼き付けることができるということです。

決まった時間帯にしか行動できない制約下にあるのが、一般登山客の宿命。

山で起きて山で寝るという生活では、24時間の変化を体感できるフィールドの最前線にいる稀有な存在になれるということ。

👤「ずっと山にいなければ、確実に見ることができない景色と現象に立ち会うことができる。」

モモ
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2泊3日の源流泊ですら胸が高鳴り、精神的安寧の時を過ごす私にとってよだれが出るほど羨ましいです。

色んな価値観や人生観を持つ人と出会える

必ずしも山に熱中している山男だけがたどり着くわけではありません。

消防士や医療関係者を始め、ノマド的な生き方の末に集まる方が多いようです。

自分だけでは知り得ない考え方や視点を学ぶことができるのが、他者との交流であるのが事実。

👤「生活に流動的変化をつけたかったり、多くの見方を学んで視野を広げることで、一度きりの人生を豊かに彩っていくことの助けとなる。」

モモ
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自分だけの試行錯誤では、たどり着けない景色をみることができるということ。

本当に必要なものは少ないと気付く

山に登るために、誰もが最初は登山用具を買いそろえるでしょう。

しかし、多くの山で「生活」をしてきた者にしか知り得ない領域があります。

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👤「山に登るために必要なものは、ほとんどないと分かった。夏季であれば2000円位の長靴で登山している。」

モモ
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ベアフット要素のある体育館シューズを沢靴として利用することを検討している私ですら、驚きました。

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しかし実践的な山登りの要素だけではありません。

👤「大自然には為すすべがない。いかに人間が小さな存在かを思い知らされる。力の及ぶ範囲と及ばない範囲を理解して、力の及ばない事象に対して喜んだり悲しんだりすることの無意味さを知る。

モモ
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上記書籍を読み学んだストア派の考えが、動じない精神の醸成に役立ったようです。

ちょっと気になるQ&A

将来的に山小屋勤務を夢見ている私としては、無粋と思われる事柄も聞いておきたいところでした。

モモ
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現場の声を知ることができるチャンスは逃せません。

収入は?

大きく収入減となり、生活が立ち行かなくなる事態は避けたいところです。

意を決して尋ねると……。

👤「勤務体系による、長期だと額面で300万いくかどうかだけど賞与もある。月毎の手取りだと20万はあると思うよ。」

正直100万すら怪しいと思っていた私にとっては朗報でした。

モモ
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当然ながら、食事代は天引。

場所と食事を与えられて、それだけ貰えるなんて魅力的すぎる。

人間関係は?

様々な背景を持つ人との関りは千差万別。

職場の悩みに人間関係を挙げることが多い現代社会ですが……。

👤「ずっと顔を合わせ続けて、寝食を長期間共にするということを覚悟した方がいい。合う合わないは確実にあるのが事実。ここでしか出会えないような人種(性格等)もいる。」

集団生活は街でも山でも変わらないということですね。

モモ
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まさに、力の及ぶ範囲と及ばない範囲を理解しないといけません。

山小屋閉めの後の過ごし方は?

長期の山小屋勤務の後は、下界に降りて街での暮らしとなります。

スキー場や農家の手伝い、役所の臨時バイト(確定申告等)をしている方もいるようですが……。

👤「基本的に無職になる。山小屋の収入だけで充分生活していける。自分がやりたいと思うことに手を出してみたり、人との関りから得られる見地を重視している。」

小屋閉め後の働き口を探さないといけないと思い込んでいた私にとって驚きでした。

モモ
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家計管理を徹底すれば、好きなことだけに全力を出せるということです。

重宝される人は?

知識や技術は自分の身に備わっている長所として押し出すことができますが、重宝される方はいるのでしょうか。

働きたくても必要とされていなければ肩身が狭いですが……。

👤「基本的に人手不足だからOK。医療関係者なら引く手あまたなのは間違いない。スタッフも支配人もバイトなんていうのは普通にある。」

医療関係者である私にとっては嬉しい一言でした。

モモ
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いざ、山小屋勤務に向かって精進です。

まとめ

今回は、ヒュッテ大槍の山小屋の方と対談でした。

モモ
モモ

山小屋で働いてよかったことをまとめると……。

・山にずっといることで見られる景色がある
・色んな価値観や人生観を持つ人と出会える
・本当に必要なものは少ないと気付く

家計管理とストア派的な考え方が、将来的に大きな果実を得る上で重要な要素となることが分かりました。

おまけ

Alpine Cafe 満寿屋」は徳本峠の修繕を助成金なしで実施しているのが事実。

モモ
モモ

おつりを全部寄付金箱に入れていた姿には感服です。

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