こんにちは、モモです。(@sanshibu)
今回は、カウンターアソールト(CA230)を紹介していこうと思います。
「熊スプレーなんてそもそも必要?」
「山岳渓流で使い勝手のいい熊スプレーを知りたい!」
「気にはなっているけど、実際の所どうなのかな?」
と悩まれている釣り人の方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
山岳渓流が多い長野県で、年間最大100回以上の釣行をしている筆者が本音で解説!
結論から言うと…
・日本で実証済み、持ち運びにも負担が少ない
・効果距離&時間優秀、霧状で噴霧可能
・熊以外の危険生物にも有効
山岳渓流深部にて探索することが多い&熊などの危険生物との遭遇が多い方にオススメです。
悩める釣り人の味方、それがカウンターアソールト(CA230)です。
さっそく詳しくお話していこうと思います。
カウンターアソールト(CA230)を使ってみようと思った理由
私はソロで山岳渓流にて活動することが多く、熊を始めとした野生動物との遭遇機会が少ないことはありません。
長野県においては、熊の出没件数が圧倒的に多いと認められている区域も存在しているため、毎回姿を見かけることは珍しいこととは言えません。
私が以前所持していたのが上記の熊スプレーですが、有効期限というものが全ての物に記載されています。
数年毎に買い替えることが確定しているため、他の企業の製品を調べることも多いです。
今回購入したカウンターアソールトは、熊撃退に効果があるとして、アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)が最初に認証し登録した「熊撃退スプレー」と言われています。
環境保護庁が認めた有効性が高い熊スプレーということで、迷わず購入に動けました。
実体験
導入以降は、日帰り釣行や源流泊での必須アイテムとなっています。
感じたメリットとデメリットを踏まえ、解説していきたいと思います。
まずは、基本スペックを簡単に紹介します。
基本スペック
重量 | 310g |
サイズ | Φ52mm×220mm |
噴射距離 | 約9.6m |
連続噴射時間 | 約7秒 |
内容物 | カプサイシン、HFC134a |
噴射システム | 高圧噴霧式 |
スコヴィル値 | 320万SHU |
小型製品にはない圧倒的な重厚感が伝わってきます。
ヒグマ、ホッキョクグマ、グリズリーにも有効であるため、ツキノワグマへの使用を考えている長野県在住の私でも気後れすることはありません。
世界で初めてカプサイシンを用いて熊スプレーとして開発されているので、高いブランド製と信頼感を兼ね揃えています。
メリット
要点を以下にまとめました。
・日本で実証済み、持ち運びにも負担が少ない
・効果距離&時間優秀、霧状で噴霧可能
・熊以外の危険生物にも有効
1つずつ触れていきます。
日本で実証済み、持ち運びにも負担が少ない
効果は既に日本で実証済みな点は嬉しいです。
カウンターアソールトは、1984年4月に秋田県の太平山でツキノワグマに対して使用されました。
米国人のテリー・ドミコ氏が撃退しました。
ドミコ氏はその後、北海道にてヒグマに対しても忌避効果があることを実証しているため、日本で使わない理由が存在しませんね。
カウンターアソールトで9回以上、熊を撃退した米田一彦氏の書籍からも有効性が充分に証明されています。
重厚感溢れるスプレーの心配な点は、携帯性と俊敏に取り出すことが可能かどうかということがあります。
既に実用性が証明されているベルトやホルスターが開発されているため、山岳渓流に深く立ち入る山釣り師も安心して身に着けることが可能です。
胸部か腹部、自分が普段から身に着けている箇所に類似していることを購入条件にすることが必要です。
一般人によって証明されているわけではなく、ツキノワグマ&ヒグマ研究員により有効性が示されているので使わない理由にはなりません。
効果距離&時間優秀、霧状で噴霧可能
1980年代の日本において、米国人と日本人によりツキノワグマ&ヒグマに対して有効性があることは既に証明されているため、スプレーの能力を疑うわけではありませんがおさらいです。
カウンターアソールトの主成分は、天然の赤唐辛子から抽出したカプサイシンです。
食品としても存在しているので、ただ体内に入るだけでは害はありません。
ガス状のカプサイシンを浴びると、粘膜に付着するので焼けるような痛みが生じ呼吸機能に影響を及ぼします。
さらに、スコヴィル値が320万を越えているため、熊の興奮状態と攻撃能力を奪い撃退することが可能ということです。
カウンターアソールトは、全米の警察やFBIから高評価を受け標準装備として採用されています。
噴射距離は驚異の9.6m、連続噴射時間は7秒間を実現しているため、複数回にわたる熊の猛攻の際にもコンスタントに対応することができます。
熊以外の危険生物にも有効
熊の放獣の際にも、カウンターアソールトが有するカプサイシンガスを浴びせることで、人や人里を忌避するように熊を教育することが可能です。
熊しかできないということはない、つまり野生鳥獣に対して有効ということになります。
撃退効果の対象には、ライオン、ヒョウ、アフリカゾウ、水牛、犬、猫、ニホンザルなどの哺乳類も含まれていると記載があります。
日本では、猪突猛進なイノシシや鋭利な角で向かってくるカモシカがおり、牡鹿の角でも深刻な傷を負う可能性は否定できません。
第一種銃猟免許所持者の私が言うので、間違いではありません。
野生動物が徘徊する山岳渓流へ侵入する際には、撃退手段を有することが重要となります。
老齢の狩猟者が、銃+熊スプレーを装備していたのを見た瞬間に必要性は理解できました。
デメリット
有効性を含め、メリットしかありませんが、値段の面では2万円前後となっていることから手が出しにくいと思います。
2万円を出し渋ることで、死に至ることが悲しいわけではないという方は、裸で猪突猛進しそうなので問題ありません。
私のように、1万円前後の熊スプレーを経由してから、元祖熊スプレーに手を出したいという方は下記製品を推奨します。
いつでも取り出せる場所へ携帯しなければ意味がない
猪突猛進を繰り返す野生動物に対して反応をする上で重要な要素は、「手中にスプレーを収めておく」ことにつきます。
強いストレス下や動揺していると、海馬からの記憶の抽出がうまくいかないことが通常です。
パニック下に陥っても、無意識で手中へスプレーを収めることができるように同様の場所へ携帯することを意識するようにしましょう。
私は、右腰に役目を与えているため、とっさに手が伸びるようにしています。
継続した事前トレーニングが必要
熊に対して噴射するために、必要なステップがあります。
切迫環境下での恐怖と焦り→ホルダーからスプレーを抜く→ピンを外す→距離を定める→熊に噴射するということができますか?
山釣り師&狩猟者として熊に慣れた私ですら訓練なしでは不可能です。
始めに慣れるステップとしては、必要な工程を頭の中で繰り返しながら言語化して行動に移すことです。
意外とピンが外しにくいことに気が付いたり、ホルダーからの取り外しに躊躇したりと慣れない点が多いことが理解できたら合格です。
林道を歩く、高巻きの途中などあらゆるケースで実践するようにしましょう。
まとめ
今回は、カウンターアソールト(CA230)を紹介していきました。
ここでおさらいです。
・日本で実証済み、持ち運びにも負担が少ない
・効果距離&時間優秀、霧状で噴霧可能
・熊以外の危険生物にも有効
山岳渓流深部にて探索することが多い&熊などの危険生物との遭遇が多い方にオススメです。
狩猟者の減少により、熊数の増加は事実です。
遭遇前提でリスクマネジメントできるように考えることをしてみましょう。
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