こんにちは、モモです。(@sanshibu)
今回は下伊那天竜川水系でヤマトイワナ探訪をしてきました。
本釣行は、2024年3月27日の内容をまとめたものとなっています。
さっそく詳しくお話していこうと思います。
入山
季節の移り変わりは早いもので、もう4月も間近に迫ってきました。
長野県の解禁日は2月16日の漁協が多く、今回初めての下伊那漁協もその1つです。
なぜ生粋の山岳渓流ファンである私が、解禁日釣行をしていないのかといいますと理由があります。
2月が手術と入院で予定が埋まってしまっていたからです。
術後&退院後も医師より運動制限が課され、全ての制限が解除されたのがほんの数日前となります。
やっと釣りへ行けると、興奮が収まりませんでした。
朝の3時に起床し、車を走らせます。
途中のコンビニで日釣り券を購入しておくことにしました。
対象のコンビニなら、どこでも発券可能だったので助かりました。
遊漁券購入を伴わない釣りは、ただの密漁&犯罪行為となりますので、しっかり準備しておくようにしましょう。
県内は前日まで雨が続いていたため、渓の増水が予想されます。
濁流や増水で渡渉が困難だと、そもそも釣りにすらならないリスクがありましたが、久々の山歩きを前にそんなことは二の次となっていました。
林道の途中から雪深くなり、これ以上は進めない所で路肩へ駐車。
さっそく歩いていくことにします。
くるぶし程度の積雪だったのが、次第に膝上まで及ぶようになります。
2月の林道であれば納得なのですが、4月直前で雪に四苦八苦するとは思いませんでした。
足跡は見当たらず、どうやら先行者はいないようです。
下流域
適当な場所から川へ降り、いよいよ釣りが始まります。
実は昨年バンブーロッドをオーダーしており、やっと今回使えるので気分は最高潮です。
私は基本的にドライフライでのサイトフィッシングしか興味がないので、気持ちよさそうに泳いでいるイワナ探しを開始することにします。
しかし予想通り渓の様子は……。
幸いなことに濁流ではありませんが、増水の影響でかなりキャスティングが絞られてしまいます。
うまくフライをドリフトさせられるかは、見極めが必要そうです。
流れが滞留している場所に、なにやらユラユラと影が……。
やや上流へフライを放ると、ゆっくりと水中へ消えていきました。
急流の沢イワナだけあって立派な鰭をしています。
ベースはヤマトイワナのような気がしますが、怪しい虫食い模様が見えます。
放流をしている河川であるため、下流域ではニッコウイワナとの交雑種が多いのかもしれません。
ともあれ、今シーズン初フィッシュ&ニューロッドでの入魂達成です。
イワナの顔はいつみても癒されますね。
満足したので、帰ろうかとも思いました。
上流域には、もしかしたら……。
期待を胸に遡行再開です。
ルアーを沈めれば、岩の間から出てきそうなポイントが連続しますが、今日はフライフィッシングと決めていますので完全スルー。
ルアー主体の同行者がいれば、場所を取り合うことなく探れますね。
次回以降は、人と来るのもよさそうです。
そうしている間にも、コンスタントにフライへ反応するイワナが出てきます。
上流へ行く毎に、どこかで見たことのあるような模様が強まってきます。
どうやらこの沢を進み続けて正解の様です。
上流
増水の影響で渡渉にも神経を削られる中、ハプニング発生……。
水面から飛び出た花崗岩に足を置いた瞬間のことでした。
表面が凍り付いていたために、沢の中へドボン。
氷水の中で、半身浴をするような感じです。
あまりにも寒く、しばらく震えが止まりませんでしたが、陽があたる場所でなんとか立て直すことができました。
曇りだったらと思うとゾッとします。
雪深い沢の中を突き進みますが、あるのは動物の足跡のみです。
人が入ったのなら多少は痕跡が残りそうなものですが、2月の解禁日以降誰も来ていないのでしょうか。
何度も雪が降ったような印象もありません。
しばらくすると岩の間にある小さなポイントで、上を向いているイワナを発見。
ここぞとばかりに、やや斜め上めがけてキャストするとユラユラと近づいてきます。
フライを咥えたイワナは、今までとは明らかに異なる模様を持つ個体でした。
どうやら本命のヤマトイワナに出会えたようです。
斑点が1つだけ鮮やかな個体は下伊那で初めて見るわけではないので、さほど驚きはしませんでしたが、なぜこのような模様になるのか本当に不思議です。
遠山川水系のヤマトイワナも、ワンポイントの主張が激しい沢がありましたが、共通点でもあるのでしょうか。
どなたか詳しい方がいらしたら、コメントで教えて頂きたいです。
拡大するとより分かりやすいと思います。
朱点と合わせて、青色のマーブル模様も一緒にありますね。
長時間の撮影会の後に、ふと時間を確認すると13時過ぎ。
フライのゴールデンタイム中ではあるのですが、下山を視野に入れた行動を考えなくてはいけません。
釣りをしているとつい夢中になってしまいがちですが、余裕を持ったスケジュール管理がその他あらゆる危機管理でプラスとなってきます。
個人の特性をしっかり理解しておくと、リスクマネジメントでも対応を練りやすいです。
SHELL分析だと、ライブウェア(L)が当てはまりますね。
下山
幸いといっていいのか複雑なところではありますが、今回は増水&雪渓のダブルコンボのおかげで最深部まで立ち入ることが叶わず……。
そのため、数時間程度で脱渓。
日が沈む前には山から離れることができました。
林道を下っていると重機に乗ったおじさんと出くわし、少々お話をすることに。
どうやら最近は人が入っていないようなので、遡行中に人の痕跡が見当たらなかった状況にもうなずけます。
この増水で本当に釣りに行ったのかと、だいぶ驚かれました。
本当の目的地までは今回の釣行では到達できなかったので、次回以降の課題となりました。
年券を購入してマップ全体を開拓するかは迷いますが、いろんなイワナに出会えるなら必要経費ですね。
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