こんにちは、モモです。(@sanshibu)
今回は木曽川水系の渓へ、ヤマトイワナ開拓をしてきました。
本釣行は、2023年3月の内容をまとめたものとなっております。
さっそく詳しくお話していこうと思います。
入渓
春と呼ぶにはまだ早い季節。
林道には残雪もあり、思うように足が進みません。
晴天にもかかわらず気温の上りも緩徐であるため、体を温めようと足早に歩きます。
ひたすらに標高を上げていく林道をノンストップで進み、数時間後入渓地点まで到達しました。
ここまで歩いてきて、はたしてヤマトイワナに出会うことができるのか不安が頭をよぎります。
雲一つない晴天だったため、釣れればきっと綺麗な写真に収めることができるはずと鼓舞しながら藪漕ぎを進めていきました。
入渓すると中央アルプスの特徴であるゴツゴツとした花崗岩の出迎えがあり、透き通った水と相まってなんとも美しい渓相です。
早速、タックルを準備し流れの中にルアーを通していくと……。
下流域
岩陰からヌルッと岩魚らしき魚影がルアーを追っているのが確認できます。
写真の様に、水が透き通っているため模様まで鮮明に見ることができました。
赤い朱点が散りばめられていることが分かり、安堵と興奮が入り混じった感情に襲われます。
1投目よりもボトムを意識するようにルアーを落とし込み、リフト&フォールでネチネチ誘うと……。
本日のお目当てであるヤマトイワナとの対面が叶いました。
色白の肌がベースで、側線に沿って朱点が集中しているように見えます。
入渓早々に、目的を達成してしまった私はこの先進もうか迷いました。
充足感に満ち帰ってしまおうかという思いもありましたが、せっかくここまで来たのだからもう少し進んでみることに。
上流域
雪解けの水も合わさり、流れが急になっているポイントがいくつもありました。
慎重に足場を確認しながら、遡行に集中します。
すると、水深が2‐3m位のポイントが目の前に……。
ミノーでは探りきれないだろうと諦め、スプーンで底を這うようにアクションをかけていきます。
魚影は当然の様に確認ができないため、頼りになるのは竿先のアタリのみです。
ピックアップしようとした瞬間に、強烈なアタリが伝わってきました。
プール内を縦横無尽に動き回る「何か」に対して慎重に水面まで寄せます。
ネットインしてその姿に驚かされました。
尾鰭が立派な純血ヤマトイワナの姿がそこにはありました。
人間でいう僧帽筋に位置する部分が、異常に発達したムチムチの岩魚ですね。
太陽も味方をしてくれたようで、素早く撮影を終わらせることができました。
烈火の如く、主張の強い朱点!
ブルーベースの下地がよく似合っています。
撮影後は、ユラユラと岩間に消えていきました。
その後しばらくの間、標高を上げていきます。
行程が長い渓ではあるので、最上流部まで詰めるには源流泊が必要です。
以前、源流泊にオススメできるテントについてのレビュー記事を書きました。
上流部は、渓の至る場所で冬の景色が確認できます。
春とは程遠い環境でも、懸命にルアーを追うヤマトイワナは正に赤い閃光の様でした。
アクリルケースでもパシャリ。
その地域一帯の特徴を表す花崗岩と美白ヤマトイワナの組み合わせは最高です。
行程としては全体の2/3程度ではありましたが、美しいヤマトイワナに出会うことで満足した私としては充分すぎるほどでした。
同じ中央アルプスでも、場所によってこんなに異なるとは……。
これだから開拓は止められませんね!
次回はどんな渓に行こうかと考えながら、帰路につきました。
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